モデル・パフォーマー
まつながまき
モデル・パフォーマー。神奈川県出身。
デザイナーやアーティストの作品や想いを、自身の身体表現を通していかに魅せるかをテーマとして、国内外で様々なアーティストの作品に参加している。着物着付け、殺陣や日本舞踊、白拍子舞などの日本の伝統芸能・文化と即興パフォーマンス等を学び、幼少時に学んだクラシックバレエを基礎としつつ、日本文化の静と動の美や、ジャンルを超えた表現の融合を目指して独自の身体表現活動を行っている。
HP:>https://www.m-maki.com/
モデル・パフォーマー。神奈川県出身。
デザイナーやアーティストの作品や想いを、自身の身体表現を通していかに魅せるかをテーマとして、国内外で様々なアーティストの作品に参加している。着物着付け、殺陣や日本舞踊、白拍子舞などの日本の伝統芸能・文化と即興パフォーマンス等を学び、幼少時に学んだクラシックバレエを基礎としつつ、日本文化の静と動の美や、ジャンルを超えた表現の融合を目指して独自の身体表現活動を行っている。
HP:>https://www.m-maki.com/
Payao×まつながまき
以下Payao×まつながまき対談
Payao(以下P) :まつながさんの肩書にモデル・パフォーマーとあるんですが、具体的にどういったことをされているのでしょうか?
まつながまき(以下ま) :モデルだけでも役者でもないんです。モデルとして衣装を表現しながら、人によってはダンサーと呼ぶ人もいるんですけど、私にとっては「身体を使って魅せる人」をパフォーマーと呼んでいます。例えば和楽器の生演奏に合わせて舞ったり、「日本」をひとつの軸としながら、ジャンル問わずパフォーマンスさせて頂いています。
※2017年6月17日に築地本願寺にて行われた「水無月ノ音 横笛と声明 ~ともに天竺を奏で舞う~」の模様を映像化したものです。
P:これって何をどう踊るかって予め決まっているんですか?
ま:それが全く決まっていないんです。主催の方からの依頼内容も「自由にやって!」みたいな(笑)だからすべて即興なんです。
P:やっぱりそうなんですね!その場合練習とかないんですか?ぶっつけ本番?
ま:練習のしようがないんですよ。音楽やテーマ、衣装が事前に決まっていれば、イメトレ(妄想?)してみたりはしますが、本当にその時の音や、その場の温度感・ステージ・観客の雰囲気に合わせて体を自由に動かす感覚ですね。即興で舞うんです。
P:へぇ~すごいなぁ、音楽でいうとセッションに近いのかもしれませんね。
ま:まさにそうなんです。ただ即興の場なので、その空気感・ステージの臨場感の中で作品を完結させていることもあり、ビデオを撮ってアップされているものを見ても、どうしてもその場の良さって伝わらないから、歯がゆさもありますね。
P:なるほど、音楽の場合でも確かにLiveと音源ではその良さは全く異なりますし、パフォーマンスだとその場に来ていただくのが一番魅力を伝えられるんでしょうね。最近はどんなことをされているんですか?
ま:実は今は刀を使った殺陣(たて)のある演舞を練習しています。これは一緒に演じる相手がいるものなので、即興ではなく一緒に作りこんでいくことになりますね。これはまた別で練り上げるおもしろさがあって新鮮です。
P:作りこむ過程も、新しい気づきがありますよね。同じ動作だとしても繰り返すことで見えてくるものというか。
ま:まさにそうなんです。磨き上げ、練り上げる過程でしか、習得できない技術があって、それを自分の中の引き出しに入れることができれば、また即興でもその技術をいつでも使えるようになりますね。
P:今のお話はどの分野でも活かせる気がします。昔からパフォーマンスに興味があったんですか?
ま:特にパフォーマンスという言葉が最初から頭にあったわけじゃないんです。昔の記憶をできるだけ遡ると、幼稚園の卒業文集で、「もしも魔法が使えるなら」ってページがあって、私「ランドセルになりたい」って書いてたんですよ(笑)
P:ランドセル!なんでなりたかったんですかね?
ま:幼稚園児って小学生に早くなりたいってランドセルに憧れるじゃないですか。ランドセルを見たら「わーっ!」ってみんなが喜んでくれるから。って理由も文集に書いてあって。そこから今までコアになるものは変わっていないんだと思います。
P:人を魅了するというか、見てくれた人に喜んでもらいたいっていうのが小さな頃からあったんですね。
ま:はい、今も昔も人をワクワクさせたいってコアの気持ちは変わらないですね。それで演劇やモデルを経て今はこのモデル・パフォーマーで、それを実現させたいんだと思います。
P:なるほど、今後の目標は何かあるんですか?
ま:そうですね、答え方としていくつかあるんですが、一つはお客様と自分も楽しめる作品をどんどん生み出していきたい、というのは変わらずあります。ただ今のワクワクの積み重ねが自分を作っていると思っているので、何か目標が明確にあるというよりは、この感覚に従っていけばなりたい自分になっているはずだという感じですね。今は積み重ねがまだ足りない、だから今のワクワクと信じて積み上げていきたいという感覚です。だから心配されることもあるんですけど(笑)
P:でもみんなにわかってもらえないこの感覚が嬉しいみたいなのもありますよね(笑)
ま:色々な方とその時々で関わって、作品を生んでいく過程も楽しいです。衣装や場を提供していただいた方に、そこに私がいてどんな化学反応を起こせるかってのも楽しいので続けていきたいです。Payaoさんとも化学反応を起こせましたね。
P:そうですね、PororocaのMVに出演頂いて本当にありがとうございました。
ま:Pororocaを初めて聞いた時、川の流れの中に一つ岩が立っているような、水流に逆らうというイメージがすぐに湧いたのを覚えています。ちょっと聞いただけで頭の中に勝手に流れるように、リフレインされて、歌詞も最初は知らないままでも、音が心地良いんです。そして陳腐な言葉ですが、おしゃれだなぁ、スタイリッシュでかっこいいと思いました。笑
P:都会的なイメージはあるかもしれないですね。Pororoca自体僕の活動を一番体現している曲なんですが、新しい可能性を示そうとしている人が古臭かったり、ダサかったりしたらおかしいなと思っていて、かといって分かりにくいものも影響を与えられないと思ってキャッチーにしています。
ま:そうなんですよ、不思議だなと思ったんですけど、キャッチーさってやり方が間違うと本当に軽くなっちゃうと思うんですけど、そうなっていないんです。うまく言語にできないんですが、表面的に大衆受けするものではなく、多くの人の心の深いところに響く曲だなってって思いました。そう意味で多くの人に受け入れられる曲だと。
P:そう言ってもらえると嬉しいですね、仰っていいただいたものを目指して作成しました。
ま:撮影では逆再生で後ろ歩きをさせもらったのが新鮮でした。こんなこと初めてでしたし(笑)
P:え、やったことないんですか?
ま:普通ないですよ(笑)
P:あ、すみません、それスペシャリストみたいな感じだったので(笑)
ま:後ろ歩きできる人を探しているってオファーがきて(笑)前歩きの専門家としてはびっくりしました。ただ奇跡的に「後ろに歩けるくらいの安定感が必要」って練習させられたことが昔あって、あの時に教えてもらってよかった、まさかここで使えるとは思いませんでした(笑)
P:そうだったんですね!どおりで上手いわけですね。これからのPayao Familyとしてワクワクした試みに協力頂けたら嬉しいです。
ま:ぜひ!今後ともよろしくお願いします。
P:こちらこそよろしくお願いします!