書道家
田中象雨
HP: http://www.38tanaka.com
TW:https://twitter.com/38tanaka
書道家。
看板、CDジャケット、書籍の表紙等の題字を多数手掛ける傍ら、遠藤賢司のライブ題字を皮切りに、音楽、お笑いライブにて数々のライブ書道を行う。
展示は国内居酒屋からニューヨーク、パリまでに渡りその活動の幅は多岐に渡る。
2012年11月にピース又吉と「鈴虫炒飯」(幻冬舎)を共著、造語と書道の新しい試みの本として注目を浴びる。
2013年 フジテレビ「笑っていいとも!」出演。
2015年 京都国際映画祭にて展示、揮毫。
2015年 日経エンタテインメント(12月号) 単独インタビュー掲載。
2017年 テレビ「NHKスペシャル」題字揮毫。
2018年 NHK World ドラマ「Home sweet Tokyo」監修
現在書道普及に勤める傍ら、新たな可能性を模索中。
その他、舞台美術の文字執筆、CDジャケットやライターノーツ執筆、店舗看板制作など
HP: http://www.38tanaka.com
TW:https://twitter.com/38tanaka
書道家。
看板、CDジャケット、書籍の表紙等の題字を多数手掛ける傍ら、遠藤賢司のライブ題字を皮切りに、音楽、お笑いライブにて数々のライブ書道を行う。
展示は国内居酒屋からニューヨーク、パリまでに渡りその活動の幅は多岐に渡る。
2012年11月にピース又吉と「鈴虫炒飯」(幻冬舎)を共著、造語と書道の新しい試みの本として注目を浴びる。
2013年 フジテレビ「笑っていいとも!」出演。
2015年 京都国際映画祭にて展示、揮毫。
2015年 日経エンタテインメント(12月号) 単独インタビュー掲載。
2017年 テレビ「NHKスペシャル」題字揮毫。
2018年 NHK World ドラマ「Home sweet Tokyo」監修
現在書道普及に勤める傍ら、新たな可能性を模索中。
その他、舞台美術の文字執筆、CDジャケットやライターノーツ執筆、店舗看板制作など
Payao×田中象雨
■以下Payao×田中象雨 対談
Payao(以下P) :田中さんはいつ頃から書道を始められたんですか?
田中象雨 (以下田):最初は小学校1年生の時に習字を習った時ですね。小学生ってみんな習字1度は習ってみるじゃないですか、あんな感じです。
P:僕は習わなかったんですが、周りはみんな確かにやってましたね。やっとけば良かったって思いますよ、死ぬほど字が汚いので(笑)それから今まで続いてるってことですか?
田:そうですね、そこから高校3年までずっと習い続けて、その時には書家になろうとは既に思っていて、書道の学部がある大学を知って入学しました。
P:習字って大抵小学校で辞めちゃいますよね。田中さんは習字のどんな所に惹かれたんですか?
田:そうですねぇ、何処だろう、「綺麗な字を真似て書く」ってことがとにかく好きだったんですよ昔から。何か達成感があるというか。
P:習字って異様だなって思います。人間あんなに集中することってあんまりないですよね。時が止まったような、無音でその短い時間に物凄く力を注ぐ神聖なイメージもあります。
田:確かに、そう言われればそうですね。でも大学に入って習字と書道の違いを知った時は驚きました。
P:習字と書道の違い・・・すみません、僕、よくわかっていないです。
田:あっ簡単に言うと、習字は見本を見て、その通りに綺麗に書くものですよね。それに対して書道は芸術です。様々な表現方法があります。実は私も高校まで習字しか知らなかったので、大学で書道を学んだ時はびっくりしました、周りも書道をやってきた人ばかりでしたし。。
P:なるほど!わかりやすいです。大学ではやっぱり日々文字を書いて試行錯誤するんですか?
田:いえ、実は文字を書くよりも、字の成り立ちを勉強したり、古い文字を学ぶような時間の方が多いです。でもやっぱりそういった知識面も今書くものに活きていると思います。芸術なので見る人次第ではあるんですけど、理論を知っているか、知った上で敢えてそれから外れたものをやるのと、そもそも何も知らないのとではやっぱり差があると思います。
P:よく分かります。音楽も理論がいるかいらないかって議論はやっぱりよくあるんですけど、理論に囚われてしまわなければ、やっぱり知っていて損はないなって思います。理論を知ることで感性が鍛えられるパターンもありますよね。
田:そうですね、囚われずに色んな可能性を模索して、新しい書道を見せてきたいんです。
P:それでパフォーマンス書道を始められたんですね。
田:普通は毎年やってる書道の展示会に出て、そこで入賞したりして、少しずつ、格を上げていく、と言うのがオーソドックスな書道の道なんですが。
P:書道の展示会があるんですね、すみません、あまり知らなくて。。
田:そうなんです、もっと一般の人にも知ってもらえる場があったらいいなぁって思ったんです。元々書いている所を見たいって声も頂いていたので、音楽に合わせてパフォーマンスしてみたらどうかと思って。知り合いのバンドのliveで披露させてもらって、そこからどんどん声がかかるようになりました。
P:確かに書道がもっと音楽だけでなく色々なジャンルに繋がっていくと面白くなりそうですね。今後はどのように活動をしていく予定なんですか?
田:私が知る限りでも、まだまだ世の中に知られていない素晴らしい書道家が沢山いらっしゃるので、もっと書道を世の中に広げていくような活動をしたいです。一般の人でも、好きな書道家を挙げられるような、書道を身近なものに感じれるようにしたい。
P:海外もいいんじゃないんですか?今日本語が海外でも人気ですよね。
田:近いうちにニューヨークで個展やライブをやりたいなって思っています。街の壁のイラストみたいに、街に書道を書くようなこともやってみたい。以前ニューヨークのカフェで私の大好きだった日本人の歌手の歌が流れてて、、自分もここで挑戦したいな、とふと思いました。
P:日本の文化を背負ってグローバルに活動されるのは多くの人が応援してくれると思います!そしてとても様々な活動の中で、今回は【四季折々】のMVに出演頂いてありがとうございました。めちゃくちゃいい作品ができて本当に良かった。
田:良かったです。Payaoさんの曲の中でも特に【四季折々】は言葉を大切にされている印象を持ちました。字を書いてるうちに、次へ次へと書く気になるというか、なめらかで音楽に合っていて面白かったですね。
P:【四季折々】は作り方が他の曲と違うんです。元々のメロディーが持っている母音のイメージや、言葉の持つ音程とメロディーに齟齬がにように工夫しました。詩自体も言ってる意味がわかるようでわからないような、感性的なものが多く、響を特に重視した楽曲ですね。
田:とてもわかります。私も直接的なものよりも抽象的なものが好きです。あとはとても儚い、刹那を歌っている楽曲で、綺麗で力強く、素敵だなぁと感じました。
P:刹那という意味ではパフォーマンス書道も、監督の仁宮さんの撮影方法にも同様に刹那を感じましたね。そして化学反応が生まれた気がします。曲のイメージを仁宮さんにも田中さんにも伝えて、お互いどう見せるかはほとんど話し合わず、本番一本撮りでしよね。大事にしている感覚・美学が全員共有できたからこそ生まれたシナジーだと思います。
田:確かにそうでしたね、本当に一発撮りの刹那的な撮り方でした。私も初めての試みでとても楽しかったです。また是非ご一緒させてください!
P:ありがとうございます。今後とも宜しくお願いします!