女優/プロデューサー
渡部 瑞貴(Mizuki Watanabe)

BSテレ東TVドラマワカコ酒シリーズ・アベちゃん役
「パラレルツインズ」監督・出演上映
「朗読✖︎ダンス✖︎音楽」〜五感を刺激する空間パフォーマンス企画・出演
HP:http://mizuki-watanabe.com/
2016年 「紳士のスポーツ」宝隼也監督(第19回蓼科高原映画祭短編映画入選)
2015年 「天空の蜂」堤幸彦監督
2014年 「解禁記念日」ヒロイン  アベラヒデノブ監督
2012年 「愛しき反抗」宝隼也監督

BSテレ東TVドラマワカコ酒シリーズ・アベちゃん役
「パラレルツインズ」監督・出演上映
「朗読✖︎ダンス✖︎音楽」〜五感を刺激する空間パフォーマンス企画・出演
HP:http://mizuki-watanabe.com/
2016年 「紳士のスポーツ」宝隼也監督(第19回蓼科高原映画祭短編映画入選)
2015年 「天空の蜂」堤幸彦監督
2014年 「解禁記念日」ヒロイン  アベラヒデノブ監督
2012年 「愛しき反抗」宝隼也監督

関連作品

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Payao×渡部 瑞貴(Mizuki Watanabe)

■以下Payao×渡部 瑞貴対談

Payao(以下P) :渡部さんはいつから女優をやっていらっしゃるんですか?

渡部 瑞貴(以下 渡):舞台デビューしたのは小学4年生の頃からですね。

P:そんなに早いんですね、ずっと女優志望だったんですか?

渡:いえ、最初はもともとミュージカル出身なんですよ。ずっとダンスを習ってたんですけどダンスの先生に子供ミュージカルをやってみたらと言われて、オーデイションに合格することができて。そこからダンスだけでない他の表現の魅力も知りました。

P:そこからずっと芝居、表現をする人生なんですね。他のことをやりたいと思ったことはあるんですか?

渡:他のことは特にないですね。やっぱり表現することが好きなので!芝居に関してもそうで、本当に好きなことに取り組んでいきたいですよね。女優や音楽も多分一緒だと思いますが、続けて行くことの難しさもある中で、それでも大好きな表現や芸術を突き詰めていく、そんな人生に憧れます。

P:とても共感します。音楽なんて「売れないミュージシャン」というワードが常識みたいになってて、ミュージックステーション出てもバイトしてるとか、1000円のCD売れても数十円しかアーティストには入らないとかネットで検索すればすぐに出てくる現代で、生計が成り立っている人が一握りってわかってる。でも音楽やりたい人は減ってないんですよ、DTMでプロ並みの楽曲も作れる時代なので。やっぱり自己実現の時代ですよね。同じように本当に好きなものを突き詰められる時代になったのかなぁと思います。

渡:そうなんですよね。私も「より良い作品を作る」ことを突き詰めていく中で、そもそも企画をするプロデューサーに目が向いたんです。作品の0→1の企画の部分に挑戦するプロデューサーとしても、今後は活動の幅を広げていきたいと思っています。実は昨年、その勉強のために自身で監督もやってみようと思い、映画の学校に通って、自主映画「パラレルツインズ」を撮りました。作り手からの視点に初めて立って、本当に大変でしたが、とても良い経験になりました。



P:そうだったんですね!プロデューサーとして最近はどんな企画をやられたんですか?

渡:沼津で「夜空と交差する森の映画祭」という映画祭があって、そのメインステージで、光と影を使った朗読劇をやりました。(「朗読✖︎ダンス✖︎音楽」〜五感を刺激する空間パフォーマンス)ほとんど自主制作で企画書を作るところから、実際に朗読もしたので本当に好きなことをやれました。



P:自主制作の難しさってどんな所に感じますか??

渡:やっぱり人を巻き込んでチームを作って進めるのが難しいですよね。ダンサーとかギターとか畑が違う方もいたので。表現を突き詰めていきたいけれど、時間やコスト含め何をどこまで塩梅をとるか。経験が多い人、慣れていない人様々なので稽古がどれだけ必要かとか、私は心配性なので念入り派ですし。

P:頼ったことに対して自分の理想を超えてくる人がチームにいてくれると安心ですよね。僕は何よりも価値観が合う人と組むようにしてます。クレジットに自分の名前がのる以上はどんな作品も最高のものを作りたいと思ってくれる人です。あとは誰と組むときも最初は上手くいかないですね、擦り合わせができている2作目からスムーズにいくことが多いです。

渡:そうですよね、あとこれは面白さでもあるんですけど、何を作るかを1から考えるってやっぱり難しいですよね。映画祭にも元々の物語はあるけどそのままそれをやっても仕方ないから、自分はどんな物語を表現しようかと悩みました。スタバで考えてもずっと手が止まっちゃって。

P:閃きが来るのを待つのって凄くしんどいですよねぇ。。いつも考える時はカフェとかで煮詰めるんですか?

渡:私はいろんな方法をとるんですけど、今回の場合は現地にも行ったんです。映画祭の空間は森に囲まれた場所で、ステージの部分だけ空いていてぽっかりした空間なんですよ。それを聞いた時に、「そこに行ったらとても癒されるんだろうなぁ」って思ってたんだけど、実際行ったら違ったんです。何故か素晴らしい大自然の中でネガティブなことを思い浮かべる自分がいて。心の中に出てきた言葉がマイナスだったんです。でもそれも発見だなぁと思って。そこからヒントを得て、ぽっかりした心とぽっかりした場所が対話しているという朗読劇にしたんです。



P:素敵なコンセプトですねぇ、プロデューサーを始めて何か心境の変化はあったりしましたか?

渡:作品主義になりましたね。以前は自分の役の見え方だったり、出番を気にしてしまうこともあったけれど、作品が良くなることを第一に考えるようになりました。この役は私じゃないなと思ったら誰かに譲れるなぁ、と今は思うくらいです。

P:より俯瞰した視点を持つようになったんですね。役割が増えるとスキルだけじゃなくて考え方か価値観もより洗練されていくのかもしれませんね!今後は女優とプロデューサーはどちらかに絞っていくんですか?

渡:今後はどっちもやりたいですね。今まで女優として、表現者として持っていた視点が、プロデューサーという俯瞰した役割の中で活かせるようになるといいなと思っています。とにかく多角的に「作品がどうしたらもっと良くなるのか」って部分を考え続けていきたいんですよね。



P:また新しい視点が増えていきそうでいいですね!女優とプロデューサーを経験してきた今、渡部さんがこれはいい作品だって思う時ってどんな時なんでしょうか?

渡:んー言葉にしずらいんですけどメッセージ性があるものですかね。裏にあるメッセージが浸透して、すべての表現を意図してやろうとしてるかどうか。あとは感覚的なんですが、台本を読んだ時にいい作品って心が震えるんですよね!価値観なのか、思考の深さなのか、クオリテイなのか、、何が起因しているのかはまだわからないんですけど、とても大事にしている感覚です。PayaoさんのBirthdayもメッセージ性が強くて、ビビッときました!

P:ありがとうございます。Birthdayは Payaoの曲の中でもメッセージ性がとても強い曲です。MVの方向性はかなり迷いました。「誕生日おめでとう、あと何回君に言えるだろう?」という一見ネガティブにも取れる曲なんですが、曲の最後に「時間が過ぎていくから出逢えたんだ」と着地します。これをどれだけハッピーな映像にするのか、切ないものにするのかの塩梅がとても難しくて。

渡:MVは死別なのかわからないけど、二人が離れた理由を考えられる隙間がある映像になりましたよね。そしてとても綺麗な日常の絵がたくさん撮れましたね、雑司が谷の街を一周して。

P:そうですね、今までのPayaoのイメージと離れた作品が作りたかったんですよね。あと元々は上原さんが一人になる映像でグッと来ると思ってたんです。でも実際は二人で一緒にいる仲良くしている日常のシーンでジーンと来るようになったのに驚きました。

渡:本当にそうでしたよね。撮影もずっと喋ってただけなんだけど、あれが良かったんですよね。ラブラブなシーンをほとんど撮らなかったなぁと思ってたんですけど、映像にすると凄く生活感のある中で、仲が良さそうに見えるのが素敵でした。あと仁宮さんの撮り方が不思議でしたね、ほぼぶっつけで行くし笑

P:毎回あんな感じで任せっぱなしにしています笑 でもいい仕上がりになりましたよね。メッセージ性が浸透したとてもいい作品をみんなで作ることができたと思います。

渡:そうですね!私も自主映画を今後作っていこうと思っているので是非主題歌やってくださいよー!

P:こうやって好きなものを形にしていくって本当にいいですよね。いいですね!是非お願いします!

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